2022-01-01から1年間の記事一覧

(民訴法)司法試験予備試験平成29年設問2

弁護士Lは,Xと相談した結果,差し当たり,訴え提起の時点までに既に発生した利得分の合 計300万円のみを不当利得返還請求権に基づいて請求することとした。 これに対し,Yは,この訴訟(以下「第1訴訟」という。)の口頭弁論期日において,Xに対し …

(民法)司法試験予備試験平成27年

1.Aは,A所有の甲建物において手作りの伝統工芸品を製作し,これを販売業者に納入する事業を営んできたが,高齢により思うように仕事ができなくなったため,引退することにした。Aは,かねてより,長年事業を支えてきた弟子のBを後継者にしたいと考え…

(民法)司法試験予備試験令和元年

[民法] 次の文章を読んで,後記の〔設問1〕及び〔設問2〕に答えなさい。 【事実】 1.Aは早くに妻と死別したが,成人した一人息子のBはAのもとから離れ,音信がなくなってい た。Aは,いとこのCに家業の手伝いをしてもらっていたが,平成20年4…

(民訴法)旧司法試験法平成16年度第2問

第2問 Xは,Yに対し,200万円の貸金債権(甲債権)を有するとして,貸金返還請求訴訟を提起したところ,Yは,Xに対する300万円の売掛金債権(乙債権)を自働債権とする訴訟上の相殺を主張した。 この事例に関する次の1から3までの各場合について,裁判所がと…

(民法)旧司法試験平成13年度第1問

Aは,Bに対し,自己所有の甲建物を売却して引き渡し,Bは,Cに対し,甲建物を, 使用目的は飲食店経営,賃料月額50万円,期間3年,給排水管の取替工事はCの負担 で行うとの約定で賃貸して引き渡した。Cが300万円をかけて甲建物の給排水管の 取替工事を…

(民法)司法試験予備試験平成28年

[民 法] 次の文章を読んで,後記の〔設問〕に答えなさい。 【事実】 1.Aは,自宅の一部を作業場として印刷業を営んでいたが,疾病により約3年間休業を余儀なくされ,平成27年1月11日に死亡した。Aには,自宅で同居している妻B及び商社に勤務して …

(民法)旧司法試験平成6年度第2問

Aは、債権者からの差押えを免れるため、Bと通謀の上、売買を仮装して、その所有する建物及びその敷地(以下、これらを総称するときは「本件不動産」という。)の登記名義をBに移転するとともに、本件不動産を引き渡した。その後、Aは、右の事情を知ってい…

(民法)司法試験予備試験平成29年設問1

1.Aは,年来の友人であるBから,B所有の甲建物の購入を持ち掛けられた。Aは,甲建物を気に入り,平成23年7月14日,Bとの間で,甲建物を1000万円で購入する旨の契約を締 結し,同日,Bに対して代金全額を支払った。この際,法律の知識に乏しいAは,甲建…

(民法)旧司法試験平成20年度第1問小問1

<問題文> Aは,工作機械(以下「本件機械」という。)をBに代金3000万円で売却して,引き渡した。この契約において,代金は後日支払われることとされていた。本件機械の引渡しを受けたBは,Cに対して,本件機械を期間1年,賃料月額100万円で賃…

最三判昭和33年(1958年)7月8日民集12巻11号1740頁LEX/DB27002646

1 事案の概要 Xは、Yとの間でYの買い受ける黒砂糖をXがあっせんし、あっせん料として一斤について金××円をYがXに支払うことを約束した。Xは、同約旨に基づいて黒砂糖4,300斤をYにあっせんして買い受けさせたので、Yに対し、××円のあっせん料の支払請求をし…