司法試験に合格するまでに使った演習書・問題集(基本書以外)

※一受験生の勉強内容であることにご注意下さい。また、過去問は含んでおりません。 1 憲法 ・憲法ガール ・憲法演習サブノート ・合格思考 ・スタンダード100 ・問題研究 ・加藤ゼミナール論証集 2 行政法 ・事例研究行政法 ・事例で考える行政法 ・ス…

R5年度九州大学ロースクール入学試験問題(民法)

<2023年九州大学ロースクール(民法)> 【問題1】(配点20点) 1 AのCに対する請求の内容 Cによる甲への放火による焼失を理由とした不法行為に基づく損害賠償請求(709条) 2 訴訟物 不法行為に基づく損害賠償請求権 3 請求原因 (1)Bは、…

R5慶應義塾大学ロースクール既修者入学試験(民法)

<設問1> 第1 Dの主張 1 Dの請求の内容 甲4階及び甲5階の明渡し 2 訴訟物 (建物)賃貸借契約の終了に基づく目的物返還請求権としての(甲)建物明渡請求権 3 原因 (1)Aは、2021年5月20日、Bに対し、甲4階及び甲5階を以下の条件で賃貸し…

中央大学ロースクール2023年入学試験(民事訴訟法)

【中央ロースクール2023年入学試験[民事訴訟法]】 1 設問1 Yの反論に妥当性があるか否かによってXのYに対する訴えの適法性が決せられる。 (1)判断方法 いわゆる論証例としての確認の利益の判断基準 (2)あてはめ ア 確認方法の適切性 給付の訴え…

最高裁判所平成22年12月16日判決と真正な登記名義の回復を原因とする所有権移転登記

〈事案の概略〉 1 本件の本訴請求は,上告人が,被上告人らに対し,上告人及び被上告人らの共有名義で登記されている第1審判決別紙物件目録記載1の土地(以下「本件土地」という。)について共有物分割を求めるなどするものであり,反訴請求は,被上告人…

最三判昭和24年4月5日刑集3巻4号421頁LEX/DB24000548(事件番号:昭和23年(れ)第1510号)

【過剰防衛に関する重要参考判例】 「原審は斧とは気付かず棒様のものと思つたと認定しただけでたゞの木の棒と思つたと認定したのではない、斧はたゞの木の棒とは比べものにならない重量の有るものだからいくら昂奮して居たからといつてもこれを手に持つて殴…

最一判平成9年6月5日民集51巻5号2053頁百選Ⅱ25事件[供託金還付請求権確認・供託金還付請求権取立権確認請求事件]

1.判旨 「譲渡禁止の特約のある指名債権について、譲受人が右特約の存在を知り、又は重大な過失により右特約の存在を知らないでこれを譲り受けた場合でも、その後、債務者が右債権の譲渡について承諾を与えたときは、右債権譲渡は譲渡の時にさかのぼって有効…

(民訴法)旧司法試験平成5年度第2問

(問題) 甲は、乙を被告として、乙に対する300万円の請負代金の支払いを求める訴えを提起し、乙は、右請負代金債権の成立を争うとともに、甲に対する100万円の売買代金債権を自働債権として甲の右請負代金債権と相殺する旨の訴訟上の相殺の抗弁を提出した。…

会社法(423条・429条)要件事実

1.423条1項責任 (1)訴訟物 X株式会社の(取締役)Yに対する会社法423条1項に基づく損害賠償請求権 (2)請求原因 ア Yは、請求原因イ及びウの当時、X株式会社の役員等であった イ Yの取締役として行われるべき具体的任務(職務)の特定及びその内容 ウ Yが請求…

最二判昭和37年(1962年)8月10日民集16巻8号1700頁LEX/DB27002113

判旨 「或る物件につき、なんら権利を有しない者が、これを自己の権利に属するものとして処分した場合において真実の権利者が後日これを追認したときは、無権代理行為の追認に関する民法一一六条の類推適用により、処分の時に遡つて効力を生ずるものと解する…

(民訴法)司法試験予備試験平成29年設問2

弁護士Lは,Xと相談した結果,差し当たり,訴え提起の時点までに既に発生した利得分の合 計300万円のみを不当利得返還請求権に基づいて請求することとした。 これに対し,Yは,この訴訟(以下「第1訴訟」という。)の口頭弁論期日において,Xに対し …

(民法)司法試験予備試験平成27年

1.Aは,A所有の甲建物において手作りの伝統工芸品を製作し,これを販売業者に納入する事業を営んできたが,高齢により思うように仕事ができなくなったため,引退することにした。Aは,かねてより,長年事業を支えてきた弟子のBを後継者にしたいと考え…

(民法)司法試験予備試験令和元年

[民法] 次の文章を読んで,後記の〔設問1〕及び〔設問2〕に答えなさい。 【事実】 1.Aは早くに妻と死別したが,成人した一人息子のBはAのもとから離れ,音信がなくなってい た。Aは,いとこのCに家業の手伝いをしてもらっていたが,平成20年4…

(民訴法)旧司法試験法平成16年度第2問

第2問 Xは,Yに対し,200万円の貸金債権(甲債権)を有するとして,貸金返還請求訴訟を提起したところ,Yは,Xに対する300万円の売掛金債権(乙債権)を自働債権とする訴訟上の相殺を主張した。 この事例に関する次の1から3までの各場合について,裁判所がと…

(民法)旧司法試験平成13年度第1問

Aは,Bに対し,自己所有の甲建物を売却して引き渡し,Bは,Cに対し,甲建物を, 使用目的は飲食店経営,賃料月額50万円,期間3年,給排水管の取替工事はCの負担 で行うとの約定で賃貸して引き渡した。Cが300万円をかけて甲建物の給排水管の 取替工事を…

(民法)司法試験予備試験平成28年

[民 法] 次の文章を読んで,後記の〔設問〕に答えなさい。 【事実】 1.Aは,自宅の一部を作業場として印刷業を営んでいたが,疾病により約3年間休業を余儀なくされ,平成27年1月11日に死亡した。Aには,自宅で同居している妻B及び商社に勤務して …

(民法)旧司法試験平成6年度第2問

Aは、債権者からの差押えを免れるため、Bと通謀の上、売買を仮装して、その所有する建物及びその敷地(以下、これらを総称するときは「本件不動産」という。)の登記名義をBに移転するとともに、本件不動産を引き渡した。その後、Aは、右の事情を知ってい…

(民法)司法試験予備試験平成29年設問1

1.Aは,年来の友人であるBから,B所有の甲建物の購入を持ち掛けられた。Aは,甲建物を気に入り,平成23年7月14日,Bとの間で,甲建物を1000万円で購入する旨の契約を締 結し,同日,Bに対して代金全額を支払った。この際,法律の知識に乏しいAは,甲建…

(民法)旧司法試験平成20年度第1問小問1

<問題文> Aは,工作機械(以下「本件機械」という。)をBに代金3000万円で売却して,引き渡した。この契約において,代金は後日支払われることとされていた。本件機械の引渡しを受けたBは,Cに対して,本件機械を期間1年,賃料月額100万円で賃…

最三判昭和33年(1958年)7月8日民集12巻11号1740頁LEX/DB27002646

1 事案の概要 Xは、Yとの間でYの買い受ける黒砂糖をXがあっせんし、あっせん料として一斤について金××円をYがXに支払うことを約束した。Xは、同約旨に基づいて黒砂糖4,300斤をYにあっせんして買い受けさせたので、Yに対し、××円のあっせん料の支払請求をし…